パソコンやテレビゲーム、携帯電話などの操作で目を使う方へ
このページを読んでいる方の中には、パソコンやテレビゲーム、携帯電話などの画面を長く見続ける方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、それらの画面を見続けると目が疲れてしまいます。
目は近くの物に焦点を合わせるために、毛様体筋という筋肉を使います。しかし、長時間物を見続けると毛様体筋が緊張し続け、目が疲れやすくなります。その結果、目が乾いたりショボショボしたり、痛みや重さを感じたりすることがあります。「眼精疲労」や「VDT症候群」「ドライアイ」のサインとして、これらの症状が長引くことがあります。
眼精疲労
「ただの疲れ目かな?」と気付いた段階からこまめな休息が必要となります。症状をそのままにしておくと、重度の眼精疲労になる可能性が高まります。その結果、頭痛や肩こり、吐き気、全身のだるさなどの症状にも悩まされやすくなります。
ドライアイ
ドライアイは目の乾燥や痛み、疲労感などを引き起こす疾患です。目の表面は涙でできた薄い膜によって保護されていますが、ドライアイになると涙の分泌が不足します。それにより目の表面が乾き、角膜や結膜に傷ができやすくなります。悪化すると角膜や結膜に炎症が起こります。
若い方に多い「スマホ老眼」
「スマートフォン」は、小・中学生の60~70%、高校生の90%が所有しているアイテムの一つです。便利なアイテムですが「スマホ中毒」や「歩きスマホ」といったトラブルも生まれています。
その中でも、10~20代の若年層に増えている「スマホ老眼」を引き起こすと「スマホから目を離して遠くを見ると、物が見えにくくなる」「目が疲れやすくなる」といった、老眼の方に多く見られるような症状に悩みやすくなります。スマホ老眼は、スマホを近い距離で見続けると目の毛様体筋が凝り固まった結果、ピント調節がスムーズにできなくなることで起こります。
スマホの画面からは40cm以上あけて見ましょう
ピント調節機能がスムーズにできなくなる期間が長引くと、近視化する傾向が強くなります。目とスマートフォンの画面の距離は40cm以上離し、長時間の利用は避け、目を休める事が大切です。また、スマートフォンやゲームの操作に集中しているお子様には、注意して声をかけていきましょう。