オルソケラトロジーとは

オルソケラトロジーとは、特殊な形のコンタクトレンズを装用し角膜の形を変えて、視力を改善させる近視(遠くが見えない)を矯正する方法です。
手術せずに特殊な高酸素透過性のハードコンタクトレンズを使用して、寝ている間に角膜の形を矯正し、近視の改善・進行抑制を目指します。
これにより、翌朝レンズを外した後も強制された角膜形状は一定期間保たれるため、日中は裸眼でも良好な視界でお過ごしいただけます。
効果が実感できるまで個人差はありますが、約1~2週間程度かかりますので、その間は使用中の眼鏡やコンタクトレンズを使用して見えづらさを補強してください。
メリット・デメリット
メリット
- 日中裸眼で過ごせるため、学生の方では、スポーツや修学旅行等の行事に眼鏡やコンタクトレンズ無しでも参加できたというお声も頂いております。
- 対象年齢は、コンタクトレンズについて理解が出来るようになる小学3年生頃から開始することが出来ます。
- 当院では、初回費用として片眼16,000円(税込)、両眼32,000円(税込)の他に、片眼3,500円(税込)、両眼月額7,000円(税込)の月額都度払い制度にしており、一般のソフトコンタクトレンズの毎月に発生する金額に近い設定にしており、開始しやすさを実現しております。
デメリット
- 適応検査の結果、該当しない場合があります。
- 学生の場合、保護者様がコンタクトレンズの手入れや管理を行う事が多くなります。(毎日の洗浄・2週間に1度のタンパク除去剤使用での管理等)
- ハードコンタクトレンズなので、2-3年に1度レンズを交換が必要となります。(交換の場合、1枚:16,000円(税込)、2枚 32,000円(税込))
- オルソケラトロジーを導入後、1週間、2週間、1ヶ月、以降は3か月ごとの定期的な診察が必要とされています。(検査・診察費用は月額費用に含まれています。)
オルソケラトロジーが使用できない方
- 過去にレーシックなどの屈折矯正手術を受けたことのある方
- 円錐角膜の方
- 重症ドライアイの方
- 継続するレンズのケアが難しい方
- 妊娠中・授乳中の方
開始時期について
近視進行抑制治療が必要な期間は、身長が伸び続けている期間に比例しますので、開始時期は平均で8歳ころから高校卒業時期くらいまでが目安となります。
オルソケラトロジーを始めるまでの流れ
- 1. 医師からの説明
- 診察の内容によっては視力検査などを行う場合があります。
- 2. オルソケラトロジーについて同意を得られた場合、適応検査が必要となります。
- (要予約 適応検査代:5,000円(税込))
適応検査の結果、オルソケラトロジーの適応と判断された場合、2時間程テスト装用して頂き付け心地を確認し、装用後の視力検査をさせて頂きます。検査にお時間を要する場合がありますので、時間に余裕をもってご来院ください。 - 3. レンズの発注
- 土・日・祝日・休診日を除き、16時までの注文で、最速翌々日に当院にレンズが到着します。
(天候や交通状況により前後する場合があります) - 4. レンズの取り扱い指導
- ご自身のレンズが到着しましたら、レンズの使用方法・管理・取り扱いについてスタッフより説明を行います。
- 5. 定期検査
- 医師の指示にて3か月ごとに定期的に検査を行います。
(定期検査代は月額料金に含まれております。)
低濃度アトロピンについて
近視の進行を抑制させることを目的とした点眼薬です。
毎日、寝る前に1回点眼します。
オルソケラトロジーのレンズと併用する事によって、近視の進行抑制効果を期待できます。
基本的には、近視をなるべく進まない様にする治療であり、視力を回復する治療ではありません。
近視を抑制し、視力が悪くなるのを減らすための治療とご理解いただきたいと思います。
当院では、約1ヶ月分 5ml 500円で販売しております。
院内調剤の為、処方ご希望の方は事前にご連絡下さいますよう、お願い致します。
マイオピン点眼
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