ICL(眼内コンタクトレンズ)

眼内コンタクトレンズ治療ICL

眼内コンタクトレンズ治療ICL角膜を削ることなく、約3mmの小さな切開創から眼内コンタクトレンズを入れる視力矯正手術です。
自由診療のお取り扱いとなり、当院では現金または各種クレジットでのお支払いが可能となります。(取り扱いクレジットにつきましてはお問合せください)
切開創を作り、虹彩と水晶体の間にあるスペース(毛様溝)に折りたたんだレンズを挿入・固定します。
角膜に影響を与えないので、万が一レンズの度数が合わなくなった場合、必要に応じて交換や取り除くことも可能です(手術代が発生する場合があります)。


ICLの特徴

近視の戻りが小さい

レーシックを受けた方の中には、何割かの方は近視が多少戻る場合があります。一方ICLの場合、近視の戻りが起こることがほとんどありません。安定した視力を長期間維持することが可能です。

可逆性(元の状態に戻せる)

見え方に納得いかない状態でも、眼内に入れたレンズを除去することができます。手術代等が発生する場合もありますので、まずはご相談ください。

両眼同時に手術、日帰り手術が可能

点眼麻酔を使用し局所麻酔を行います。同日に両眼の手術を行うことが可能となるため、仕事をされている方でも早い時期の仕事復帰も期待できます。
手術時にご希望の患者様には笑気麻酔も併用して手術を行うことも可能ですので、スタッフにお尋ねください。

低濃度笑気麻酔について

当院では点眼麻酔による局所麻酔を行います。手術では個人差はありますが痛みを感じにくいことがほとんどです。手術に対するご不安のある方には、痛みも最小限に抑えられ、鎮痛・鎮静効果が期待できる「低濃度笑気麻酔」を併用して行う事をご案内しています。
※なお、副鼻腔炎や肺疾患の治療歴のある方、通院中の方は適応外となる可能性もありますので、詳細はスタッフにお尋ねください。

手入れ不要の眼内コンタクトレンズ

眼内に入れているので、洗浄などのメンテナンスは要りません。一般的なコンタクトレンズと違うので、レンズのお手入れや装着の手間がなくなります。


ICLの手術方法

1角膜を約3mm切開

麻酔を目に点眼して、角膜を約3mm切ります。

2ICLを挿入

切開部位からICL眼内コンタクトレンズを挿入します。

3ICLをインプラント

虹彩と水晶体との間に、ICLを固定します。
※レンズは虹彩の下に固定されるので、視界に映ることはありません。


手術までの流れ

1適応検査

ICL治療の適応基準に当てはまっているかどうかをチェックし、患者様に合ったレンズを選択するための検査・診察を受けていただきます。
コンタクトレンズをご使用中の患者様はコンタクトレンズの種類によって適応検査日まで一定期間コンタクトレンズを外していただきます。
適応検査の日程が決まりましたら、詳細について説明させていただきます。

主な検査項目

眼圧や視力をはじめ、屈折度数、前房深度、角膜形状解析、角膜内皮細胞、眼底検査、散瞳薬を使用した検査(散瞳の効果は約2日ほど継続します)術前問診、手術代内金のお預かり、ICL手術同意書の説明・ご記入、手術前採血を行います(検査時間の目安:約2時間半)。

2術前検査

ICL手術適応となった場合に、後日ご予約にて術前検査を受けていただきます。

3手術説明

医師と看護師から、手術方法や点眼に関する説明、術後の日常生活の過ごし方などについての説明を受けていただきます(説明時間の目安:約1時間)。

4手術

手術予定時刻の1時間前に間に合うようお越しください。手術前には、瞳孔を広げる薬と麻酔を点眼します。手術は片目につき10~15分程度です。手術後はリカバリー室にて、安静にしていただきます。

5術後検査・確認

手術日の翌日には、術後診察を受けていただきます。術後から1週間程度は、細菌感染予防のために、保護眼鏡を着用し過ごしていただきます。


ICLのリスク(合併症)

ICLのリスク(合併症)他の手術と同じように、視力を矯正させる手術には合併症のリスクを伴います。ICL手術を受けた時に起こり得る合併症としては、下記のものが挙げられます。

一時的な眼圧の上昇

眼圧が高くなった場合は、主に経過観察となりますが、眼圧を下げる点眼薬を使用し治療を行う場合もあります。

角膜内皮細胞障害

スペキュラーマイクロスコープと呼ばれる機器を使い、術後診察時に角膜内皮細胞の数をチェックします。

度数ずれ

手術前検査で確認できた屈折度数と予測値との差が大きかった場合は、再度レンズを入れ替える再手術を行う場合があります。


手術費用

ICLは自由診療となります(保険適用外)

ICLは自由診療の対象となる治療です(保険適用外)。コンタクトレンズとICLの費用につきましては、下記からご確認ください。
ワンデータイプのコンタクトレンズの場合、1か月に約3,000円(片目)ほどかかります。両目で6,000円、1年間72,000円と計算した場合、10年で約72万円もの費用が発生することになります。一方ICLは、一度挿入するだけで済むため、かかる費用は手術費用1回分だけです。さらに、ケアなどの手間もかかりません。

ICLは長期的費用と手入れ不要なことが人気のポイントでもあります。

  費用(税込)
両目(近視のみ) 600,000円
両目の乱視を矯正した場合(近視と乱視矯正) 640,000円
ICL適応検査 10,000円

ICLのよくある質問

手術は痛みを感じますか?

痛みの感じ方には個人差がありますが、手術の前と最中には点眼麻酔を行うため、痛みはほとんどありません。不安や緊張を和らげたい方には、鎮痛・鎮静効果が期待できる笑気麻酔を使うことも可能です。

レンズが目の中で動いたり、壊れたりすることはありませんか?

ICLのレンズの両端には突起があります。虹彩の裏側にある毛様溝に、しっかりとその突起が固定されるため、大きな衝撃がない限りレンズが動くことはありません。
また、レンズは柔らかい素材で作られているため、目の中で破損することもありません。

目に違和感がありますか?

手術後数日間は炎症の程度により違和感やゴロゴロする感じがある場合がありますが、ICLは眼内コンタクトレンズのため、違和感は伴いません。

手術の費用は、保険適用されますか?

ICL治療は自由診療となります。当院でのお支払い方法は現金または各種クレジットをご利用いただけます。(取り扱いクレジットにつきましてはお問合せください)